急に何かが流行ったり、流行らなくなったりする。それは日本だけじゃないけど、日本は特に激しい気がする。その理由は自分にはわからないし、別に知らなくてもいい。
本当にそんなにヘビーメタルが好きな奴らが日本に沢山いたのか。ちょっと前にTEEシャツだけは良く目にしたけど、メタリカの曲が街で流れているのは不思議と一度も聴かなかった。そう言えば中学生の頃、自分の隣の席だった奴はメタリカが好き過ぎて、彫刻刀で学校の机に例のメタリカのロゴを掘っちゃってたな。懐かしい。
本当にメタリカが好きでTシャツを着ていた人達は、この先も堂々とそれを着つづけるだろう。そうしたら、それを見た人達は「もう古くない?」とか勝手に思うんだろうか。何だか変な話だ。ただ、そのTシャツという入り口から初めてメタリカを知って、気になって聴いてみた人もいると思う。それがキッカケでヘビーメタルを本当に好きになった人もいるだろう。大半の人の中でただ一時のブームとして通り過ぎていくような出来事でも、それが大きなキッカケになることもあるのだとしたら、ブーム万歳か。自分も、そういう過去のブームから時代を感じたり、何かを思い出したりもしているな。会話の中で、「あーそんな時代あったねー」的な。だとしたら、やっぱりブーム万歳なのか。
昼飯に白飯と味噌汁、それにサバ缶を食べた。楊枝をくわえて颯爽と表に出ると日中でも肌寒いくらいだ。知らないうちに季節は移ろいで、時間は過ぎていく。それでも変わらないモノは変わらないのだ。
Profile – MURAKEN(ムラケン)
ミレニアム以降のシーンにおいて、多くのスケートエピックを記録してきたフォトグラファー。トリック写真だけでなく、それに付随する心情写真やランドスケープにも定評がある。現在は専門誌の他にカルチャー誌、ファッション誌、そしてエキシビション開催やフォトブック製作など、活躍の場は多岐にわたる。
ミレニアム以降のシーンにおいて、多くのスケートエピックを記録してきたフォトグラファー。トリック写真だけでなく、それに付随する心情写真やランドスケープにも定評がある。現在は専門誌の他にカルチャー誌、ファッション誌、そしてエキシビション開催やフォトブック製作など、活躍の場は多岐にわたる。