外傷と障害

11.01 18:30

毎月コラムを書かせて頂いていますが、どんなテーマについて書こうかいつも迷います。いろんな内容が浮かぶのですが、それが本当にスケーターの役に立つ情報なのかを自分に問います。僕は理学療法士でもあるので、どうしてもスケボーと怪我の関係性について話したくなります。早速、みなさんは外傷と障害という言葉の違いを知っていますか?

外傷:転倒、衝突などの1回の外力により組織が損傷した場合。
例)打撲、骨折、捻挫、肉離れ

障害:比較的長期間に繰り返される過度の運動負荷により組織が損傷した場合。
例)疲労骨折、関節炎、腰椎椎間板ヘルニア、ジャンパー膝

ここで伝えたいことは、スケーターは障害という観点を見落としがちだという事です。練習頻度にもよりますが、毎日スケボーをしていて、身体のケアをせずにプレイしている人は、早い時期で障害という壁に悩まされる可能性があるということです。最近では、スケボーを始める年齢がどんどん下がっていて、早い子では小学生以下の子もいます。そして、パークが増え、日本のレベルも上がり、幼いころからビックトリックに挑む環境になってきています。これは一昔前ではなかったことのように思います。その為、今後は障害という壁も低年齢化していくと考えます。

よくプロスポーツ選手の引退会見で「身体的にも精神的にも限界」という言葉をよく聞きます。身体のケアを十分にしてきたプロスポーツ選手も身体的に限界という言葉を口にするということは相当な身体へのダメージが生じていると言えます。スケボーは他のスポーツに比べると、かなりイレギュラーな動作をしているので、関節には大きなメカニカルストレスがかかっています。人によってスタイルも違いますが、他のスポーツには考えられないほどの衝撃だと思いませんか?僕も昔は10段ステアを何度もトライしていましたが、その時の脚への衝撃はかなりのもので次の日は普通に歩けないほどの筋肉痛に襲われました。膝がガクッと膝折れが起きます。今思えばやり過ぎでした。(笑)

やはりスケートボードを長く続けるためにはケアが必ず必要だと考えます。まずは時間を掛けて準備体操をすることから始めてみてください。今後も具体的な方法を伝えていきたいと思いますが、過去の記事にも載せているので是非参考にしてみてください。ちなみに僕は、朝昼晩にストレッチをやっていますよ!爺さんになってもフリップしてたら超渋いですよね!やりて~~~

それではまた…
SKATELOVE✴

Profile – Yuta Nakasaka(中坂優太)
SPONSOR:Nesta BrandeS SkateboardingDGKRoyal TrucksThe bearingsHornet wheelOKSS.L PARK
スケート歴18年、現在理学療法士として働く傍ら、自らも現役バリバリ活躍中の静岡のキーマン。コラムでは語り切れない、さらに踏み込んだ内容を個人に合わせ、具体的にアドバイスするスケートボード理論講座も不定期に開催中。詳しくはブログ(http://ameblo.jp/y-nakasaka/)にて。

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