前十字靭帯損傷 Ⅱ(スケートフォワードランジ)

10.08 19:15

前回は前十字靭帯についてお話しました。膝が足に対して内側(knee in toe out)になってしまうと靭帯が断裂してしまうのですが、予防トレーニングの効果が世界中で検証されています。いくつか論文を読みましたが、ジャンプ動作を研究したものが多くありました。それらの内容を加味し、膝・股関節の筋力訓練に加え、正しい動作の習得を目的としたものをスケートボードに応用したので紹介したいと思います。

そもそも前十字靭帯とは、膝下の骨(脛骨)を前方に移動し過ぎないように制動してくれる役割があります。スケートボードにおいては着地の際にすごく大きな衝撃で過度に膝下の骨が前方に移動して、断裂してしまう事が考えられます。(細かい損傷メカニズムはここでは割愛します。)トレーニングとしては、膝の不安定性に対する筋肉(ももの裏と前の筋肉)を強化することが重要です。特に前十字靭帯の損傷の場合は、膝下の骨の前方移動を抑制するハムストリング(ももの裏の筋肉)の強化が重要になってきます。

ということで、今回のトレーニング “スケートフォワードランジ” を紹介します。スケート前の準備体操に是非やってみてください。※以下写真参考



1)前方にスケボーを縦に置きます。
2)片足をデッキの上に乗せ膝を曲げていきます。※爪先と膝が一直線状になることを意識し、前足に体重が乗るようにしましょう。この時、膝は90°くらいまで曲げていきます。姿勢が不安定になる場合は、手すりなどで支えて行うといいです。
3)そのままスケボーをゆっくり引き、元に戻ります。
4)反対の脚も同じように繰り返します。

※注意:今回トレーニングの一つとして紹介しましたが、予防トレーニング向けに設定しました。損傷してしまった人は、専門職のアドバイスを必ず守って行ってください。時期、負荷量、頻度の設定がある為、無理にトレーニング行うと再損傷を起こす恐れがありますので注意してくださいね。

それではまた…
SKATELOVE✴

Profile – Yuta Nakasaka(中坂優太)
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スケート歴18年、現在理学療法士として働く傍ら、自らも現役バリバリ活躍中の静岡のキーマン。コラムでは語り切れない、さらに踏み込んだ内容を個人に合わせ、具体的にアドバイスするスケートボード理論講座も不定期に開催中。詳しくはブログ(http://ameblo.jp/y-nakasaka/)にて。

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