heptagon #4

06.08 15:25

前向きとか後ろ向きって言葉があるけど、ここで言う “前” は良い意味で、”後ろ” は悪い意味ってことなんだと思う。前は良くて後ろが悪いとか、そんな決め付けちゃって良いのか?とか、ものすごく屁理屈なことを一瞬考えた。じゃあ “横” はどうなんだよ!とか。「そうですね、ではその問題に対して横向きに検討してみます。」とかね。前でも後ろでもないニュートラルな考え方として。PositiveとかNegativeみたいに英語だったら分かりやすいんだけど。そう考えるとやっぱり日本語は深いし、難しい。

それで思い出したけど、ちょいちょい会話に英語を混ぜてくるような人が増えた気がする。私のようなオジサンの若い頃は会話に英語なんて混ぜた日には「は?」って思われただろう。「お前、急にどうしたの?」ってツッコまれただろう。でもやっぱり世の中変わっていくんだなと。そんなこと言ったらスケートの用語なんてほぼ英語。「あそこのギャップをスイッチでファーストトライで…」なんて、お年寄りが聞いたら全く意味わかんないと思う。キックアウトなんて俺みたいなオジサンからしたら新しい言葉だ。昔は「警備員に怒られた。」ってそのまんまな言い方をしていた。でも、スケートの記事の文章とかで「警備員に怒られた。」とか書いてあったらやっぱりちょっとダサイし、上手くニュアンスが伝わってないな。「警備員に怒られて、その場から立ち去るように促されたので、我々はその場を後にしたのだった。」みたくなっちゃうな (笑) 。

ってな具合で、長い意味や複雑なニュアンスを一言で正確に伝える為に、会話に英語を混ぜているのか。その感じでどんどん英語が増えていったら、最後はどんな言葉になってしまうんだろう。いや待てよ、でも日本語の会話の中から消えていった英語もあるな。”ナウい” とか、”ヤング” とか…。今そんな言葉聞いたら「だっさ!」ってなるな。「最近の街のヤングなスケーターの間では、これがナウいらしいよ!」なんてね。昭和か!そうやって淘汰されながら、上手くバランスが保たれていっているのかも知れない。そしていずれは「平成か!」なんて言われる時代が来ることだろう。「フェイキーバックサイド」とか不意に言われて、「え?それってフェイキーで来て背中側ってこと?」とか今だによく聞いてしまう。ビバ!日本語。

Profile – MURAKEN(ムラケン)
ミレニアム以降のシーンにおいて、多くのスケートエピックを記録してきたフォトグラファー。トリック写真だけでなく、それに付随する心情写真やランドスケープにも定評がある。現在は専門誌の他にカルチャー誌、ファッション誌、そしてエキシビション開催やフォトブック製作など、活躍の場は多岐にわたる。

 

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