heptagon #1

03.07 17:58

自分が撮った写真を後になって見ると色々思い出す。「あぁ、この後こんな事あったな。」とか、「あいつは元気にやってるかな?」とか。その瞬間の事より、むしろその裏側とか実際に写真に写っているモノと全く関係ない事を思い出す事が多い。という現象は自分だけのものなのか。それとも皆が皆そんな感じなのか。それは分からないが、とりあえず俺はそんな感じの事が多い。だから、他人が撮った色々な写真を見た時も、勝手にそんな事を想像してしまう。その写真に写っている状況を身勝手に想像して自分のものにしてしまうのだ。そうしてる間に、その写真の印象がどんどん濃くなっていく。

結局のところ、写真なんて見た目でしかないから、”あっ、カッコイイ”とか、”あっ、キレイ”とか、勝負は一瞬で決まってるんだと思う。でも、そういう中でも特にずっと頭に残ってしまう写真があったりするのだ。それはきっと自分の中で勝手なストーリーっていうか、何だろう、説明不可能な何かが発生して、自動的にそうなってしまうんだと思う。その写真を撮った人間が、撮った時には想像もしてなかった事を、その写真を後で見た人が勝手に思い込んでるっていうのは良くある事なんじゃないか?って思うし。それにしても”TVに写っているアイドルグループの誰は性格良さそうだから好き”とか、”あの女優はマジメでしっかりしてそう”とか、実際に会った事もないのに出て来る話題って何なんだろう。あれもきっと、そういう身勝手な想像なんだろうな。でもこっちはちょっと意図的な感じなんだろうな。「えー?ワタシそんなふうに思われてたんですかぁ?」って、嘘こけ!みたいな。だったらデヴィ婦人が本当はイイ人なんじゃないかとかいう類いの変化球も、完全に術中なのかどうなのか。

と、話が少々脱線しましたが、何にしても人は想像を楽しむ生き物なんだと、すごく思うのである。それだけに、そのイメージの本質ってのを変に考えてしまっていた。それが無意識に自然発生した本当のイメージなのか、意図的に仕組まれた嘘のイメージなのかっていう所をどうしても考えてしまう自分がいた。でも、今はもはやそういう事を変に考えずに、騙されちゃったほうが楽しいなって思えてきた。プロレスを「これって演技なの?」とか思いながら見てるとつまんないのと一緒な気がするのだ。面白ければ何でもイイんだと思う。それを本気でカッコイイと感じるかは別としても。ファミレスでメニュー見て、「ウマソー!!」と思ってオーダーしたら、ちょっと写真と具合違うの出てくるの、当たり前!みたいな感じだが、あれは料理がちょっとでも美味しく見えるように撮影したいというカメラマンの愛です。愛するが故の犯行です。

あっ、そう言えば自分も、スポットが実際よりも大きく見えるようにとか、レールがちょっとでも急に見えるようにだとか、色々やってきてました。。。意図的に仕組んだイメージ。か。深い。

Profile – MURAKEN(ムラケン)
ミレニアム以降のシーンにおいて、多くのスケートエピックを記録してきたフォトグラファー。トリック写真だけでなく、それに付随する心情写真やランドスケープにも定評がある。現在は専門誌の他にカルチャー誌、ファッション誌、そしてエキシビション開催やフォトブック製作など、活躍の場は多岐にわたる。

 

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