重心について

03.21 14:51

スケートボードに乗る時に “重心” を意識したことはありますか?重心を理解すると転ぶプロセスが分かるので、板の上でバランスが崩れやすい方や、乗りゴケまでいくけど中々メイク出来ないという方はぜひ意識してみてください。

重心とは簡単にいうと物体の中心で、バランスを保つ場所となります。スケートボードは動く板の上で体を使うので常に重心のぶれが生じ、バランス感覚を非常に必要とするスポーツと言えます。どんなプロでも転ぶ瞬間は重心のコントロールミスが原因です。ナイジャ・ヒューストンもシェーン・オニールもルアン・オリベイラも転ぶ時は重心の問題です。彼らはメイク率が良いので転ぶことも少ないとは思いますが(笑)。

では、重心とはどこにあるのか?真っ直ぐ立ち脚が伸びている状態で、へその下あたり(第二仙椎の高さ)と言われています。膝が曲がればその分重心も下に下がっていきます。基本的に重心は低い方が安定性は高まります。スケートボードにおいても、着地時に膝を曲げて重心を低くすれば安定性が高まり転びにくい状態になります。理由は低い方が下半身の関節可動範囲が大きくなり、立ち直り易い環境となるからです。僕も今は意識的に滑り方を変えて、かがんだ状態から着地に至るまではなるべく重心は低く保つようにしています。着地の体制を意識するだけでメイク率は上がります。アドバイスする時に「膝を曲げて低く!」と声掛けをしてあげるとメイク率アップするかもしれませんね!!!

最近はキッズスケーターを多く見かけますが、みんなメイク率がすごく良いですよね。これは身長が小さく大人と比べて背が低い分、重心が低いのでバランスを保つのに元々有利な状態と言えます。キッズスケーターの成長が早いのもこのような物理的な環境がそうさせているということです。逆に言うと、成長に伴い急に身長が伸びた時、今までのように重心を保ちづらくなるので12~15歳でスランプに陥り易くなります。この頃にスランプを感じているスケーターは今まで以上に重心を低くする必要があるのかもしれません。そして技の大きさ、高さにおいては次のステップに上がる時期とも言えます。めげずにトライして感覚を養っていってください。

それではまた…
SKATELOVE✴

Profile – Yuta Nakasaka(中坂優太)
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スケート歴18年、現在理学療法士として働く傍ら、自らも現役バリバリ活躍中の静岡のキーマン。コラムでは語り切れない、さらに踏み込んだ内容を個人に合わせ、具体的にアドバイスするスケートボード理論講座も不定期に開催中。詳しくはブログ(http://ameblo.jp/y-nakasaka/)にて。

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